頭痛でお困りの方、頭痛に種類があるって知ってましたか?
今回は頭痛について少し詳しく説明します。
▼頭痛のタイプ
頭痛は、症状の出方と原因により「片頭痛」「群発性頭痛」「筋緊張性頭痛」などのタイプがあります。頭部MRIなどの画像検査で、腫瘍などの問題が無ければ、鎮痛薬の処方による対応が一般的です。
しかし、頭痛薬を月に10日以上服用している場合には、「薬物の使用過多による頭痛」に陥っている場合があります。
また、くも膜下出血など脳の器質的変化による頭痛に関しては今回は省略します。
▼片頭痛について
20-40代の女性に多くみられます。こめかみから側頭部にズキンズキンと脈うつような痛みが特徴です。
大半が立ってるのもツラかったりするでしょう。なかには座っているだけでもツラいという方もいるようです。
ストレスの負荷よりもストレスから解放された時に頭痛が発生するという傾向があります。
また、閃輝暗点(せんきあんてん:視野の中心が見えにくくなり、その周囲にきらきらと輝く歯車のようなギザギザの模様が見える)も特徴のひとつです。
また、酷い人は臭覚過敏、悪心、嘔吐を伴うことがあるようです。
発作は月に1~2回、2~3日継続する場合が多く、発作は12~24時間程度続きます。
そのため、まる一日何も手につかなくなります。さらに、最近の研究で母親が片頭痛の場合は遺伝することがあると分かったそうです!
また、日常動作による脳の血管拡張にともない発症することが多く、入浴やマッサージ、アルコールの摂取により痛みが増悪するとされています。
安静、冷却、適切な睡眠、適当な緊張(血管収縮)により軽快する傾向があります。
▼群発性頭痛について
20-40代の男性に多くみられます。
身長が高い、普段の飲酒量が多い、ヘビースモーカーの方に多い傾向があるようです。
主に深夜、突然一側の眼窩部(眼のくぼみ)のえぐられるような激痛が1時間程続きます。
発作は、2~3ヶ月、毎日同じような時間帯に起きます。そのため、睡眠障害になる人もいるようです。頭痛には適度な安静と睡眠が有効なため夜間の頭痛により悪循環に陥ることもあります。
症状として、涙目、目の結膜の充血、鼻づまり、鼻みずなどを伴います。
▼筋緊張性頭痛について
頭を締め付けるような頭痛、頭の重い感じが続く頭痛の症状が、主に後頭部や頭の両側に発生します。
普段から、同じ姿勢(デスクワークなど)を続けることが多いなど首に負担がかかっているケースが多く、一日中頭痛が続き、特に夕方に増悪します。
入浴や体操などで頚や頭部の血流が良くなると軽快します。
▼頭痛の治療について
頭痛は体のストレスのサインです。
頭痛を治すには現状の生活習慣を見直し、改善することから始める必要があります。
規則正しい生活を送ることが、頭痛予防・治療の基本だということが言えます。
あらゆる疾患の予防・治療において、「規則正しい生活」というのは大切なのですが、頭痛でもそれは同じです。
以下の事から始めましょう!!!
★しっかりご飯を食べる
★しっかり寝る
★ストレスは抱え込みすぎない
★適度に運動をする
★酒、タバコはなるべく控える
このような一般的に健康的と言われるような生活習慣は、頭痛の改善にも良とされています。
まずは規則正しい生活を心がけてみましょう。
▼頭痛を甘く見ない事!
頭痛だからそのうち治るでしょという考えでは長引く可能性があるため、まずは自分の生活習慣を見直すなど出来ることから行っていきましょう。
また、当院でも頭痛に対する治療を行っております。
自宅で出来る予防法の指導なども行っておりますのでお悩みの方はぜひ一度当院に御来院ください。