44歳会社員 女性
ご主人の経営する会社を手伝っている。
一昨年、脳腫瘍でもう助からないというところから奇跡的に回復して今では普通に生活出来ている。
でもご主人いわく運動量が減ったので体重も増えたようだ。
2ヶ月前から特に原因がないが右膝が痛くなり、庇っていたからか左も痛くなる。
特に階段や坂道、立ち上がり動作など。痛くてしゃがめない。長時間の歩行も痛い。
痛みは膝のお皿の骨(膝蓋骨)周辺で圧痛はあまりないが、曲げ伸ばしすると摩擦感がある。
股関節の可動域や筋緊張は問題ない。
全体的に筋力低下しているので、膝の固定力が落ちている。
膝の痛みが起こる原因としては、筋力の低下、特に内側ハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋)または内転筋(特に大内転筋)の筋力低下が一番の原因となります。
この2つの筋肉はどちらかがサボるとどちらかが頑張るという性質を持っているので、そのサボっている筋肉を促通して働くようにしてあげければいけません。
ここで大事なことは、ただ単にこの2つを鍛えてもあまり効果がありません。
単独収縮、つまり、内転筋なら内転筋だけを収縮しなければ他の筋肉が頑張ってしまい、結局内転筋がサボってしまうのです。
他の筋肉を使わずに、いかに内転筋や内側ハムをしっかりと単独収縮出来るかが治療のカギとなります。
この患者様は特に下肢の筋力低下が強かったので膝・股関節・腰・足首を支える筋力の単独収縮をしっかりと行い、自宅でもセルフケアを頑張ってもらいました。
治療を行うたびに経過がよくなり、5回の治療で立ち上がり動作の痛みはなくなり、
7回で片足立ちもOK
9回の治療で階段の下りもOK
10回でしゃがみ動作もOKになりました。
今後はご主人さまからも全体的な筋力アップをお願いされているので、トータルでのパフォーマンスアップが出来るようにお手伝いさせて頂きます。
毎週、都内から通院されるとても仲の良いご夫婦。
セルフケアをしっかりと頑張ってくれているのも素晴らしいですね。
膝痛でお悩みの方は当院までご相談くださいね。