48歳 男性 運送業
腰は慢性的に痛い。
特に仰向けで寝ると痛い。
左右の臀部のやや上のハリが強くていつも叩きたくなる。
腰をそらすと痛い伸展
検査では左右股関節内旋制限あり。
腰椎前彎消失(腰の前そりが無くなっている。)
典型的な腰椎後弯型で多裂筋の筋力低下と説明する。
多裂筋が筋力低下を起こすと前側の腸腰筋の働きが強くなり過緊張になります。
運送業という座っている(運転している)時間が仕事の大半を占めるのでどうしても
骨盤が後弯(いわゆる猫背)しやすくその結果、多裂筋が働きにくくなります。
【骨盤の前側にある腸腰筋(右)と後方にある多裂筋(左)】
腸腰筋が過緊張になると共同筋である中殿筋も過緊張を起こしやすくなるのでお尻が張って叩きたくなるのです。
ですので、治療としては腸腰筋が緩むように多裂筋や腹横筋をしっかり働くようにしてあげるのが一番です。
他の筋肉が邪魔(代償作用と言います)しないようにピンポイントでこの筋肉を促通します。
自宅でも出来るセルフトレーニングと指導しました。
3回の治療で臀部のハリがほとんど気にならくなり、仕事中の腰痛もなくなりました。
5回の治療で全く痛み・ハリ感もないので終了。
この方の場合、仕事での姿勢や骨格などで頑張りすぎの筋肉とサボっている筋肉が容易に判断つきましたが、高齢の方や長期に痛みが続いているケースではもっと複雑になることもあります。
何事も早めに対応すると早く楽になります。
腰の痛みやお尻のハリ感が気になる方は当院までご相談くださいね。