71歳 主婦
1年前から両下肢が冷えるようになり、半年前から痛みが出るようになった。
最近は右がほどんどで左はたまに出る。
朝起きて体を動かす時、長時間の座り姿勢から動く時などに特に出るが歩行は問題ない。
整形外科でレントゲン撮るが特にはっきり言われなかった。
知り合いに柔道整復師がいて20年来、月イチメンテナンスをしてもらっていたが遠方なのと坐骨神経痛に強いかわからないので坐骨神経痛に強そうな当院に来院した。
動診は伸展で右坐骨神経痛あります。
でも背骨は反り腰というよりはフラットに近い。
仙腸関節や腰椎の動きが悪い。
筋力低下もある(コロナ前は動いていたが今はやってない)。
検査で動きが悪かった仙腸関節と腰仙関節の動きをつけることとメインに体幹の筋力(多裂筋や腸腰筋など)を促通してしっかり体幹が働くように施術しました。
治療後の伸展は良くなりました。
(左:腸腰筋 右:多裂筋)
セルフケアと今後の施術計画を説明して初回は終了。
3回目の施術で脚の冷えがなくなり、右坐骨神経痛も軽減
5回目の施術後に長野に旅行に行って1万歩歩いたが大丈夫。
8回の施術で右坐骨神経痛もほとんどなくなった。
今後は施術間隔を空けながらの施術を継続していく予定です。
脚の冷えも骨盤を抜けて下肢に行く動脈がいろいろな原因で狭くなると血行不良になり、その結果下肢が冷える事が多くあります。
この患者様の場合も、腰回りの動きが硬い部分があり、その動きを改善したことによって関節の動きが良くなり、圧迫されていた動脈が広がって下肢の冷えが改善しました。
動脈の近くには坐骨神経も通過しているので、坐骨神経痛も改善しました。
腰痛・坐骨神経痛・股関節や膝の痛みの原因で一番多いのは腰部の関節が癒着を起こして固くなり、動きが悪くなっている状態が長期間続くことです。
それによって腰痛が慢性化し、下肢への血行不良の状態が続くことで股関節や膝関節への栄養(酸素)が行き届かなくなり、その関節自体も固くなり、痛みを起こしてしまいます。
ですので、当院では腰痛や坐骨神経痛でなくても、まずは腰椎や骨盤の動きを確認してその部分を施術して動きを改善することから始めます。