47歳建設業の会社役員。
4年くらい前に腰が痛くて整形外科でレントゲンを撮ったら腰椎すべり症でうまく付きあって行くしか無いと言われた。
3ヶ月前から20年ぶりにゴルフを始めてひたすら打ちっぱなしで打ち込んでいたら腰が痛くなり1ヶ月前から痛みが悪化。
来院時は右腰臀部の痛みと右スネのしびれがある。
仕事で立ちながら打ち合わせするが3分と立っていられずすぐに痛くなる。
反り腰がかなり強いのに、体を反ることが良いと思いこんでいた。
体の柔軟性はあり、ダイエットで25キロくらい痩せたので筋力低下もある。
なぜ痛みが出てしまうのか?
どうしたらその痛みが改善するのか?
を説明してから反り腰の改善施術とセルフケアの指導をして初回は終了。
あと、ゴルフがかなり影響しているのでしばらくは練習も中止してもらう。
5回の施術までは現場仕事もしているので一進一退のような感じ。
5回過ぎてから痛みが楽になってきた。
6回で立っているのが大丈夫になってきたが、自宅で飲酒するとその後が痛い。
8回で飲酒後も痛みもなくなった。
9回目の前に状態を聞いたら
「先生、どうしても断れなくて実は昨日ゴルフに行ってしまいました」と・・
これは痛みがぶり返しているかと思いきや
「でも、今日も全く痛みないんです!昨日のゴルフ中もゴルフ後も大丈夫でした!」
と予想外の嬉しいお言葉を頂きました。
今後は施術間隔を空けながらの継続治療をもう少し行う予定。
もちろんゴルフもやり過ぎ注意と念を押しました。
腰椎すべり症は多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。
「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。
一般の人では5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。
分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に「分離すべり症」に進行していく場合があります。
腰椎分離症が原因で起こるすべり症(分離すべり症)と、分離に伴わない背骨や椎間板などの変性によって起こる(変性すべり症)とに分けられます。
変性すべり症は明らかな原因は不明ですが、年齢によって腰椎を固定している組織が変性を起こして、腰椎の安定性がなくなり発生します。
変性すべり症は高齢の女性に多く発症します。
分離すべり症も変性すべり症も好発部位は4番腰椎で、診断にはレントゲンやMRI、などを用いた検査を行います。
元々、反り腰体型の人は背骨(椎間関節)が当たりやすいので分離症・すべり症になりやすい傾向にあります。
背筋側が強く、腹筋側が弱いを背骨を前後から支える筋力のバランスが悪くなり、反り腰が進んでしまい、分離症・すべり症になると考えられます。
当院では固くなっている背骨・骨盤の動きを改善すること。偏っている筋力バランスを整えることで分離症・すべり症を改善しています。
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