14歳 中学2年野球部 男子
小5で野球肘になってから今まで数回再発してその都度、数ヶ月休んでいる。
今回も3ヶ月前からの痛みで、今は軽いキャッチボールなら大丈夫だが塁間は痛い。
いろいろ治療に行っているがスッキリしない。
野球部のキャプテンがオスグッドで当院に通院していて、その紹介で来院する。
身体は細く、筋力不足がある。
まだ成長段階なので、過度に肘に負担がかけたくない。
中学で無理をして、この先投げられなくなった子供を過去にも多く見ている。
今回のケースは内側の痛みなので剥離骨折さえ気をつければ大丈夫だが、肘の外側が痛い場合は離断性骨軟骨炎の可能性が高く、そうなると肘の変形が起こるので長期間の東急禁止なることが多く、その先投げられなくなる可能性もあります。
どの動作で痛みが出るのか?を確認して、肩甲骨・肩・肘・手首の筋肉を促通します。
特に肘や手首を固定している撓側手根屈筋と尺側手根屈筋、手の内在筋メインに促通を行います。
投球時に肘が下がってしまい、肘に負担がかかり、野球肘になることも多いので肩甲骨周りの筋肉(特に前鋸筋と菱形筋)をしっかりとコントロールすることで、肘が下がらない体幹を身に付けます。
この野球少年も徐々にキャッチボールの距離や強度を上げながら、無理をしないように気をつけて治療を行い、セルフケアもしっかりと行うように指導しました。
1ヶ月で普通に投げられるようになり
2ヶ月で念願だったピッチャーが出来るようになり
3ヶ月で3年生の引退で新チームのエースになりました。
お母さんも最近の試合での活躍を嬉しそうに話してくれます。
嬉しい報告を聞くと治療家冥利につきます。
今月の末から新人戦が始まります。
肘を気にせずに思う存分投げられるように、今後もフォローしていきます。
野球肘で思うようにボールが投げられずにつらい思いをしている野球少年・少女は
当院までご相談くださいね。