当院は自律神経の調整などの施術も行っていますので、秋や春などの季節の変わり目には自律神経の不調のような症状を訴えて、問い合わせや来院が非常に多くなります。
特に、先週から様々な不調を訴える方が増えました。
- 不眠や中途覚醒
- めまい
- だるい、何もする気にならない
- 頭痛や吐き気 など
これらの不調に関係していると思われることがあります。
巨大台風19号の接近・通過です!
神龍のような台風19号
あれだけ巨大な台風が接近すると気圧が急激に下がります。
普段、特に問題のない人でも頭痛やめまいが起こりやすいのですが、元々自律神経の不調があったり、関節などの痛みを訴えている人には何らかの体への影響が起こる確率が高くなります。
「今回の台風19号で20-60代の約60%の人が何らかの体調不良を訴えている」とネット記事にも載っていました。
天気が原因で起きる体調不良は、医療現場では昔から「気象病」と呼ばれいます。
気象病として最も多くの人が挙げる症状が頭痛。ほかにも、首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、古傷の痛み、鬱(うつ)や不安症なども気象病の症状のひとつです。
現在、気象病で悩む人は日本で約1000万人にも上る推定されています。
気象病の主な原因は、気圧の変化です。
変化は急なほど症状が強くなります。主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいます。
気圧が変化すると、人間の体はストレスを感じるため、それに抵抗しようとして自律神経が活性化されます。自律神経系には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて体を興奮させる働きがあります。一方、副交感神経は血管を広げて体をリラックスさせる働きがあります。この交感神経と副交感神経の調整がうまくいかないと、さまざまな体調不良の原因となってしまうのです。
気象病への対策として挙げられるのは「耳を温める」「耳引っ張り」「酔い止めを飲む」の3つです。
気圧のセンサーは耳にあります。ですので、耳を温めたり引っ張って血行を良くしてあげるのが効果的です。
普段からめまいや耳鳴り、頭痛などが起こる人、車酔いしやすい人にも効果がありますのでぜひやってみて下さい。
酔い止め薬を服用して台風頭痛を軽減する方法もあります。
酔い止め薬は内耳の前庭に働きますが、前庭は気圧センサーも兼ねているので、台風頭痛を予防できる場合があります。
市販の酔い止め薬でオススメなのは「アネロン」です。
私は、スキューバダイビングをしている時の波酔い対策としてアネロンを必ず飲んでダイビングをしています。
酔い止め以外にも吐き気止め成分も入っているので朝飲めば1日ボートの上でも大丈夫です。
他の酔い止め薬よりもちょっと高いですが、効果は間違いなく一番です。
ほとんどのドラックストアーで販売しています。
めまいや頭痛に効く漢方の五苓散(ごれいさん)も、同じような効果が期待できます。
気候が不安定な時期は様々な症状で辛くなりますが、上記の対策で少しでも楽に過ごせたら良いですね。
ただ、上記の対策をしても、症状が緩和されない方は、当院にご相談下さいね。
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